「ツンデレ」。
実際にいたら面倒ですが、今回紹介する「ツンデレの極みヒロイン」ならば人生で1度くらいは愛されてみたい・・・と感じると思うはず。
そこまで魅力が深い最強のツンデレキャラクターをご紹介します。
ツンデレとは
「ツンデレ」という言葉が浸透してから、随分経ちました。
一応説明すると、
「最初は冷たいのに、後から素直になる・優しくなる・一転して好意を示す」
という意味。
冷たい一面が「ツン」。
優しくなる一面が「デレ」。
それが共存するキャラクターを「ツンデレ」と呼称します。
初期のツンツンぶりと、後半のデレデレぶりのギャップを楽しむ
「ギャップ萌え」
でもあります。
落差が激しければ激しいほど、素晴らしい……そんなとびきりの「ツンデレキャラクター」が魅力のキャラクターをご紹介します。
ぜひ視聴して、萌えて下さい。
戦場ヶ原ひたぎとは
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
戦場ヶ原ひたぎとは、県立直江津高校に通う女子高生。
身長は165cm、体重50kg。
偏差値74を記録する程の秀才でありながら中学時代は陸上部でスター。
後輩や同級生にも慕われる素敵な女の子。
しかし、物語で登場した際には周囲を寄せ付けない独特の雰囲気を醸し出していました・・・。
なぜなら、ある怪異のせいで体重を失い、異様に軽い身体をしていたから。
彼女はそれを隠す為に大量の文房具を持ち歩き、自分の秘密に気付いた相手を脅す為の、武器にもしていました。
彼女の秘密に気付き、力になろうとした暦くんに、避ける暇もなくカッターナイフとホチキスを突き付けます。
その上「あなたには、妹さんが二人いたわね……?」と、相手の家族を話題に出して、脅しに使う周到ぶり。
このことから、彼女の頭の良さや、隙のなさ。
そして、今まで何度も同様のやり取りをしてきただろうことを思わせます。
ひたぎさんは暦くんの舌に躊躇なくホチキスをお見舞い(痛い!)。
有名なシーンですね。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
「明日からはちゃんと、私のことを無視してね」と、去ろうとします。
自分に親切心を持って近づいた相手への、徹底的な拒絶。
その迷いの無さは、彼女の過去の体験によるものから来ていましたが……。
普通はこんなことをされたら、もう絶対関わろうとしませんよね。
あんなオッカナイ女、二度と近づくか!
頼まれたってゴメンだ!
と思うのが、普通だと思います。
実際、過去に何人もの人が、こうして離れていったのでしょう。
でも、そこで諦めないのが、我らが暦くんの凄いところ。
そのままひたぎさんを追いかけ、更に話しかけます。
ウンザリした様子のひたぎさんでしたが、その場で暦くんが自分の舌を見せたことで、驚きます。
たった今つけたハズの傷が、もう消えていたからです。
そう。
暦くんもひたぎさんと同じく怪異に関わった、普通ではない体質の持ち主だったのです。
彼は先月の春休みに、吸血鬼に血を吸われ、半吸血鬼になった少年でした。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
これが後にカップルとなる暦くんとの出会い。
結局暦くんのお節介がキッカケになり、体重を取り戻したひたぎさん。
過去の出来事と向き合い、自分の本当の気持ちを受け入れたことで、彼女はどこか吹っ切れます。
母親が、娘を健康にしたいと宗教にハマったこと。
凄まじい金額をつぎ込んだこと、父親と離婚したこと。
その宗教の教祖に、お祓いと称して乱暴されそうになったこと……。
彼女の激しい拒絶は、傷ついた心の裏返しだったのかもしれません。
しかしどんなに願っても、今さら母親は彼女の許に帰ってきません。
体重は戻っても、壊れた家庭はそのまま。
そのことを案じる暦くんに、彼女は泣き腫らした目で微笑みます。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
「その代わり、大切な友達が出来たのだもの」
ひたぎさんが暦くんに、心を開いた瞬間。
そして記念すべき、ひたぎさんの「初デレ」の瞬間でした。
戦場ヶ原ひらぎのツンデレ度合い
ツンデレを語るならば、絶対に外せないのがこの方です。
すでに少しだけひたぎさんのツンデレを垣間見ましたが、彼女のツンデレ度合いはこんなもんじゃありません。
「化物語」を始めとする、物語シリーズの代表ヒロインである戦場ヶ原さん。
彼女は主人公であり、恋人でもある阿良々木暦くんに「ツンデレならぬ、ツンドラヒロイン」と言わせた逸材です。
先ほどの一件から、暦くんとひたぎさんは親しくなります。
しかし、その後の行動が普通じゃないのが彼女らしいところ。
第二話にして、二人は迷子の幽霊少女と遭遇します。
会ったばかりの少女の為に本気で怒り、彼女を何としても助けようとする暦くんの姿に、ひたぎさんはグッときます。
「あなたが親切なのは、私にだけではなかった」
「でも、そんな貴方だからこそ、気になる」と。
まだ互いにのことをよく知らないけれど、貴方のことをもっと知りたい。
ひたぎさんは、電光石火で暦くんに告白します。
そして、そんな独特で激しいひたぎさんの強烈さに、暦くんも惹かれ始めます。
初デートに父親同伴だったり(重い!)、でも、そのデートで大切な思い出を教えてくれた彼女のひたむきさに、グッときたり。
浮気したら殺す、と本気の恫喝をし、暦くんを危険から遠ざける為に、彼を殴って拉致監禁する……。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
因縁の相手を仕留めようと、夜なべで大量の鉛筆を削る……。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
そんな物騒で、エキセントリックなひたぎさん。
しかし共に時間を過ごし、苦い過去を乗り越えるごとに、ひたぎさんは少しずつ丸くなっていきます。
母親に可愛いと言われた長い髪を切り、羽川さんという友達を作り、後輩女子の神原駿河と復縁し……。
それと平行して、どんどん暦くんへのデレも増していきます。
「こよこよ」というあだ名で恋人を呼び始め(恋人には不評)、彼と自分を救う為に神と取引をし、憎い詐欺師にも依頼をする……。
自分の命さえ取引材料にし、大好きな暦くんを護る……そんな強さ、タフさがひたぎさんの素晴らしいところです。
重たいほどの愛情深さも……。
第一話で暦くんの口にカッターを突っ込んで恫喝していた彼女は、翌年のバレンタインで、彼の口に手作りチョコを突っ込む、目を疑うほど可愛い女の子に変貌しました。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
「こよこよ、美味しい?美味しい?」
美味しいと言われた瞬間の、静かなガッツポーズと「イエイ☆」という嬉しそうな笑顔。
これは個人的に一番可愛いひたぎさんの名場面です。
しかし鈍い暦くんは、バレンタインだというのに用事があると、友人の羽川さんに会いに行くと言い出します(悪気はナシ)。
羽川さんが暦くんに想いを寄せていることを知るひたぎさんは、そっと彼を押し倒して、囁きます。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
「お願い」
「それは……明日にして下さい」
その場面のいじらしく、切ない表情。
な、なんて可愛い……!
ガハラさん、やっぱり暦くんの正妻は貴方以外にいません!と、身悶えすること間違いありません。
魅力的な女性キャラクターが大勢登場する作品ですが、この場面を見たら、きっとひたぎさんのファンになるでしょう。
ちなみにこの場面は、カーディガンにショートパンツ、丸襟ブラウスに黒タイツと、ひたぎさんのファッションもとても可愛いです。
ぜひその目で視聴して、確かめて下さいね。
戦場ヶ原ひたぎの名シーン・名言
さて、戦場ヶ原ひたぎの魅力は十分に伝わったでしょうか?
最後に戦場ヶ原ひたぎの名言をまとめてご紹介します。
この名言の中に、戦場ヶ原ひたぎというキャラクターの魅力が詰まっています。
思いの深さ、心の強さ、そして人間の魅力。
暦くんにゾッコン過ぎてちょっと怖い・・・というイメージを抱いている人も多いと思いますが、この名言を見ていくと戦場ヶ原ひたぎというキャラの奥深さを知ることができます。
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勉強を教えてあげられること。可愛い後輩と、ぶっきらぼうなお父さん。それに――この星空。私が持っているのは、これくらいのもの。私が阿良々木くんにあげられるのは、これくらいのもの。これくらいで、全部
これは「化物語」本編の一応の最終回(12話)。
突然暦くんをデートに誘ったひたぎさんは自分の父親が運転する車に暦くんを乗せます。
この時点で普通のデートとしては既に破たんしている状況ですが、それがいかにもひたぎさんらしく・・・そしてどうしても暦くんにを連れていきたい場所があるという想いの強さを現していますね。
連れて行った場所は星空がキレいに見える開けた場所。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
ここで先ほどの言葉を暦くんに言います。
まさに自分が持っているものを全て捧げるほどの覚悟を持っていることを現していますね。
このセリフには続きがあります。
「まあ、厳密にいえば毒舌や暴言があるけれど。それに、私自身の肉体というのもあるけれど。
けれど知っているでしょう?私はその昔・・・下衆な男に乱暴されかけたことがある・・・。
あの下衆が私にしようとしたことを、阿良々木君とすることは正直怖い。
わたしは・・・阿良々木君を嫌いになることがとても怖い・・・。
わたしは・・・阿良々木君を失う事が怖い・・・。
でもね。これまでの私の人生はあんまり幸福と呼べるものではなかったけれど、不幸だからこそ阿良々木君の気を引けたというのであれば、それで良かったと思うの。
それくらい私は阿良々木君にまいってしまっている。
だから・・・絶対に何とかするから。少しだけそれは待って欲しい。
だから、私が現時点で阿良々木君に上げられるものは、今のところこの星空が最後。
子供の頃、お母さんとお父さんと私で来たことがあるのよ・・・私の宝物。」
こんな事を言われたら、絶対にコイツを守ろうと思わされます。
でもね。
戦場ヶ原ひたぎは、守られることだけで満足をする女性ではありません。
自分で愛する人を守りたい女性です。
それが顕著に表れた言葉が次の名言。
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私を殺していいから、阿良々木くんは助けてあげてくれない?
このセリフは囮物語にてものすごい力を手にした千石撫子に提案した取引。
当然答えは「NO」という事は分かっていたため、一種の駆け引き的な提案ではありましたが・・・戦場ヶ原ひたぎは本気です。
このセリフをだましではなくて本気で言える女性なんです。
さらに。
ひたぎさんは友人である羽川翼にもこのようなセリフを放っています。
阿良々木くんに迷惑をかけるのが嫌なら、何にも出来ないけれど、私を巻き込んでちょうだい。そうね、一緒に死んであげるくらいのことはできるわ。
んー、これが言える背景には羽川さんとのちょっとだけこじれた友人関係にも関わってくるのですが・・・。
しかし、このセリフもひたぎさんは本気で言っています。
大切な存在のためには自分の命さえも平気で投げ打てる・・・それが究極のデレであり、逆に究極のツンなのかもしれません。
とか言う、自分でも何を言っているのか分からない「深いようで浅い言葉」でこの記事を締めくくりたいと思います。
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