伊東鴨太郎
原作:空知英秋
真選組参謀として政治面で活躍するが、剣の腕も北斗一刀流免許皆伝という才人。実は黒い野心を抱えており、そんな自身の本性を見抜いている土方と、お互い忌み嫌い合っていたが……
ケチとは別の見方をすれば 利に聡いという事だ
僕が本当に欲しかったのは 地位や名誉でも 武功でも才能でも 才能を認めてくれる理解者でもなかった 僕はただ誰かに隣にいてほしかった ただ誰かに見てほしかった ただ一人が嫌だった ただ 絆(なかま)が欲しかった
人と繋がりたいと願いながら 自ら人との絆(いと)を断ち切ってきた 拒絶されたくない 傷つきたくない ちっぽけな自尊心を守るために 本当はほしかったものさえ見失ってしまうとは ようやく見つけた大切な絆さえ 自ら壊してしまうとは… 何故…何故いつだって気づいた時には遅いんだ 何故 共に戦いたいのに… 立ち上がれない 何故 剣を握りたいのに 腕がない 何故 ようやく気づいたのに 僕は死んでいく …死にたくない …死ねば一人だ どんな絆(いと)さえ届かない…
君に一つ 言いたいことがあったんだ 僕は君が嫌いだ いずれ殺してやる だから・・・こんなところで死ぬな
孤独を受け入れられず 孤独であるのを人のせいにした
我々はこんな所でいつまでもくすぶっていてはいけない 進まなければならない!僕等はもっと上を目指して邁進しなければいけない!!そしていずれは国の中枢を担う剣となり この昏迷する国を救う事こそが この時代の武士として生まれた者の使命だと僕は考える
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