アニメ「幼女戦記」。
あなたはもう見ましたか?
原作を知っている人の間では盛り上がっていたようですが、正直アニメをコンスタントに見続けるファンの中ではそこまで話題にはなっていない作品でした。
そもそもが「幼女戦記」という名前・・・。
この名前から「萌え」や「ほのぼの日常系」を想像し、
「また出たか、こういうやつ」
という印象を多くのアニメファンに与えました。
しかしプロモーションビデオが公開された途端、ざわつき始めましたね。笑
何か印象とちゃうやん!(゜Д゜)
という思いを抱いた人が多かったのではないでしょうか。
しかしここでまたファンを遠ざける事実が発覚します。
それが「幼女 ✕ 異性界 ✕ 魔法」というアニメ界のまさに王道とも言うような内容であること。
もうね、やり尽くしてる感がある分野なんですよ。
だから、「まあ暇な時間があったら見るかフォルダ」に入れておいた人がめちゃくちゃたくさんいたと思います。
そしてついにやってきます・・・暇な時間が。笑
まあ1話見たら完全に引き込まれるんですよね、この作品は。
ちょっと「魔法少女まどか☆マギカ」を思い出しました。
あの作品はプロモーションビデオも作品内容とのギャップを狙った戦略でしたね。
完全に「萌え」「日常系」を意識させといて、視聴者をどん底・・・絶望の淵へと追いやりました。笑
「魔法少女まどか☆マギカ」にも言えますが、これは完全に内容の質が良いから出来る事。
まさに視聴者に良いギャップを与えてくれた作品です。
「幼女戦記」もその類いの作品です。
アニメ「幼女戦記」のあらすじ
主人公は現代エリートサラリーマン。
しかし、無神論者であるため「神」が罰を下す・・・という形で戦争の時代に女の子として転生されます。
その場所はドイツに似た場所ではあるものの、「魔法」が使え、それを駆使して戦争が起こっている最中。
最近よくある異世界転生のシーンとは違い、かなりシリアスなシーンとして描かれています。
主人公は「神」を信じていないため「存在X」と呼称して物語は進んで行きます。
そして異世界の地にて、主人公は自分が望むような人生を確実に進んで行くことで「存在X」に復讐を使用とします・・・。
ここで惹きつけられるのが、「サラリーマンのおじさん」が「可愛すぎる女の子」に転生さられた姿が、元はおじさんだという事を忘れてしまうくらい可愛いすぎることです。
サラリーマン時代は相手の家庭の事情などお構いなしに必要ないと思うと同僚を会社をクビにしたり、とにかく何事にもパーフェクトを求めていて、それに値していないと切り捨てる、といった感じでした。
それを見かねた神が、サラリーマンを戦争時代に少女として転生させる格好に・・・。
転生することで、その地で苦労し、神に対する忠誠心を出させることが目的だったんですね。
ただ、体は幼く転生したものの、知能はサラリーマン時代を過ごしていた時と何ら変わらないので、色んな知恵を働かせて「幼女」ながら「最強の軍人」として噂が広がっていくわけです。
いわゆるエリートですね。
この設定、作者はよく考えたなあ・・・と思います。笑
かなり面白句点回できる振り幅がめちゃくちゃありますよね。
アニメ「幼女戦記」の魅力
この話の魅力は何といっても主人公の女の子です。(元はサラリーマン)
この転生されたサラリーマンは見た目は可愛い女の子なのに、中身はおじさんのままなので冷淡で転生された今も態度を改めるどころか、好きかってに誰に対しても容赦がありません。
そのギャップがよりこのアニメを面白くさせているんだと思います。
主人公の願いはただ一つ。
のし上がり、安全な後方に行き「存在X」に仕返しをすることです。
だからこそ、他者はどうでも良いし、自分が安全な場所で快適に暮らせるようになるためにエリート街道をまっしぐらに進んで行きます。
しかし憎めないのは、しっかり部下の働きを見ている点もあって、使える部下にはさりげなくフォローするという面もあること。
© カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会
アニメ「幼女戦記」より引用
この話は基本主人公の少女に転生されたサラリーマン以外ほとんど男しか出てきません。
主人公はその男社会で知恵と圧倒的な強さを武器にどんどん勝ち上がっていく姿も爽快でこの話の魅力の一つです。
普段疲れがたまっていて、スカッとしたい人にはもってこいのアニメです。
アニメのテンポが良いので、「戦争」や「有神論」を扱っている作品ではあるものの見やすく、無駄な時間がないと感じれる作品です。
それと主人公の話とは別に戦争ならではの考え方が明らかになる場面もあって、考えさせられる瞬間がたくさんあります。
さらにお勧めのポイントは、たまにもとは現代サラリーマンなので現代用語が出てしまうときです。
「サラリーマンは大変」「分煙はないのか」。
主人公がこのような言葉を発するたびに周りの部下たちが「?」となる姿もふふふと笑いを誘います。
シリアスな笑い。
邪道の中の笑い。
シリアスな作品の中で、人気となる作品には必ずこうした要素が含まれています。
作者はそのような場面も上手く表現しているなあ・・・と感じました。
この設定を目一杯上手く活用しているんですよ。
それに頭が良いがゆえに自ら墓穴を掘ってしまうときもあります。
上にのし上がろうとすればするほど、自分の思い描く昇進の仕方が出来ないというところも面白さの一つ。
あともう1点。
僕がこの作品で最大に推したい要素が主人公の声優を務める悠木碧さんです。
「幼女なのに鬼畜」、「幼女なのに凄みがある」
これはね・・・まさに悠木さんしかできないキャラだと思います。
ホントこの人は色んなキャラクターが演じられるなあ・・・と思って見ていましたが、今回のようなキャラクターこそ真骨頂。
やっぱね、どっか「ヤバい」奴じゃないと悠木さんの魅力は生きないんですよ。
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