栗田 ゆう子(くりた ゆうこ)
出版社:小学館 掲載誌:ビッグコミックスピリッツ ジャンル:グルメ
原作:雁屋哲
美味しんぼのヒロイン。22歳。東西新聞社文化部記者。
新入社員として文化部配属3日目でありながら、その味覚を買われ士郎と共に東西新聞「究極のメニュー」を担当することになる。紆余曲折の末、後に士郎と結婚した。この漫画の前半頃には話の進行を、アニメではナレーションを担っていて、彼女の目を通したストーリー展開となっている。のちに山岡士郎と結婚する。
私、カレーパン大好き! こんなの発明した人って、天才よね!
今度の対決がなくなると、山岡さんが海原さんに勝つ機会がひとつ減るので困ります!
デートなんかじゃないわ!お食事を一緒にするだけよ!
確かに海原雄山は、究極と至高のメニューの対決の時は敵だけど、それ以外の時には敵だなんて思ってないわ。尊敬しているわ。
今のこの気持ち…最高…
あら、放っておいて。私がボーイフレンドとなにを話そうと自由でしょ。
あーっ、ずるいぞォ、そんな美味しいスープを自分だけで味わうなんて! あたしにも作ってよーっ!
私、ラーメン屋でラーメンを食べている人を見るたびに、考えてしまうの。みんな暗い顔をして黙々と食べているわ。食べる楽しみを享受しているとは思えない。何か罰でも受けているみたい。そんな思いをしてまで、なぜラーメンに引かれるのか。それは何か、とても暗い情熱に突き動かされているからじゃないかと思うのよ。
山岡さんらしくないじゃないの!人を助けるのに義理だの理由だのそんなものが必要なの!?そんなケチくさいこすっからいことを言わないのが、山岡士郎という男だったんじゃないの!?あいつめ…人の気もしらないで…もうあんな奴…
不可能がひとつだけだと、望みはありません。不可能がふたつ重なると、望みが出てくるのです。
山岡さんはここのおスシを食べる資格ないわねっ。このおじいさんは真心を握ろうと一生かけてやってるわ、なのに山岡さんはどう!? グータラで何にもしないで、えっらそうに能書きたれてるだけじゃないの!
私が山岡さんのお母様に勝たなきゃだめなのよ。
余計なお世話ですっ、私は男なんか大嫌いですっ!
荒川夫人と三谷夫人がいろいろ教えてくれたわ。上手な断り方を…
大事な仕事から私をのけものにして…私なんか必要じゃないのね! 山岡さんの心が、これでよくわかったわ!
だから私は先方にカウンター・パンチを入れたでしょ、とどめを刺す名誉は山岡さんに譲ってあげるわ。
尊敬出来るような敵を持つなんて、素晴らしいことじゃない。軽蔑にしか値しないような人間を相手にして、自分の誇りをかけるような勝負が出来ると思う?
本当に山岡さんは私のことなんとも思っていないの? それじゃ、今まで何度か心が通じ合ったように思ったのは、私の錯覚だったのかしら?
挑戦精神だって…ようし、挑戦させてやるぞ…
肉桂の香りがうまい具合に、桜の花とサクランボ酒の二つの香りを結びつけてくれました。色といい、香りといい、全体にウキウキと心の浮き立つ楽しい飲み物が出来上がったと思います。
いいえ。私の選択の正しかったことを、今にじっくりおわかり頂きます。
ああ…十万年の年月が溶ける音…神秘的ね。
あまりの美味しさに言葉を失ってしまった…
これが究極の鍋料理だなどと言って、松葉ガニの鍋なんか出すと、それぞれの郷土や家庭の鍋料理に強い愛着を持っている人に、不快感を抱かせてしまうのではないでしょうか?
私は山岡さんの好みじゃないのよね。背は低いし、胸はでっかくないし、色っぽくないし…
みなさんにお尋ねします、山岡が何か間違ったことを言ったでしょうか、山岡が言ったのは全部真実ではありませんか。
そのために、私は今日のこの日とこの場所を選んだのです! あなたと山岡さんの反目の原因となっている、あなたの奥様、山岡さんのお母様、その方を、私の味方につけるために、この日とこの場所を選んだのです!
グータラでいいかげんで、団さんや近城さんみたいに社会的に成功する望みはないだめな男だけど、山岡さんは周りの人間を幸福にするわ。
焼きたてのパンの香りは、百杯のコーヒーより目ざまし効果があるようです。
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