山岡士郎
出版社:小学館 掲載誌:ビッグコミックスピリッツ ジャンル:グルメ
原作:雁屋哲
美味しんぼの主人公。27歳。東西新聞社文化部記者。
美食倶楽部を主宰し、また世界的陶芸家である海原雄山の一人息子。普段はグータラだが食に関する造詣の深さから東西新聞「究極のメニュー」を担当し、同じく担当者となった栗田ゆう子と後に結婚した。
当たり前じゃないか、料理屋とは楽しむところで、苦しむところじゃないもの。
決まったやり方も作法も押し付けない。心のすみずみまでくつろいでもらえる自然体。それが鍋料理の真髄だと思います。
値段で味が決まる訳じゃない。この季節にカラスミをそんなバカ高いお金を出して食べるなんて具の骨頂だ、一種のブランド信仰だね。
どんなに立派な家建てたって、百年保つ訳じゃないだろうにさ。立派な竹林を維持する方が、よっぽどぜいたくだってことがわからないなんてまずしいねえ
あんたが金も力もない一匹狼だった頃、巨大な金の力と権力を振り回している人間に対して、どんな気持ちを抱いたか覚えていますか?
他国の食文化を、自分達の食文化と異なるからといって野蛮と決め付けるのは、それこそ野蛮な行為なんじゃないか?
俺は、ただ言わずにはおれなかっただけさ
悪いのは我々自身なんだぜ、宣伝に乗せられて、本物の味がわからないんだから
このカブは素晴らしいから、持ち味の50%を引き出しただけでも美味しい料理ができる。だが、50%しか引き出せないのでは料理の負けだ。
ネタは最高、シャリも最高、だがオヤジ、肝心のおまえの腕が最低だ。
明日の午後俺につき合ってもらおう、おまえに本物のスシがどんなものか教えてやる。
明日の午後俺につき合ってもらおう、おまえに本物のスシがどんなものか教えてやる。
日本の食通とたてまつられてる人間は、こっけいだねえ!
なにが人間国宝だよ、芸術作品だよ。もとはと言えば陶人のじいさんがドロこねまわして焼いただけじゃないか。そんな物が、人間の命と同じ価値があるというのかよ。
日本人はなぜこんなに、ラーメンが好きなんだ。
気のせいではありませんよ、純金の鍋なんぞを作って喜んでいるただの成金から、成長した証拠です。
要するに、どじょうは、それ自体だけでは味覚の世界で一本立ちできるスターではないということだ。
どじょうはごぼうに出会えなかったら、自分の味を引き出せなかったろうし、ごぼうもどじょうに出会って、初めて本来の力量を発揮できたんだ。
実現が困難なものに挑戦するのが人間だろう。それが夢というもののはずだ。
会社の社長とか言ってたけど、これっぱかりのことで身勝手に騒ぎ立てる男じが社長じゃ、その会社危ないね!
何言ってるんですか、人間いつ死ぬかわからないんですよ、飲める時に飲んどかなきゃ
大の虫を生かすために小の虫を殺すなんてことですますなら、並の政治家でもできることですよ。大の虫も小の虫も生かす、それでこそ大政治家でしょう!?
こんな店では何も食べちゃいけない、うまいとかまずいとかいう以前の問題だ!
この豚バラ煮込みは出来そこないだ、食べられないよ。
この豚バラ煮込みは出来そこないだ、食べられないよ。
昔から鮭は生で食べてはいけないと言われてきた。それならそのタブーに挑戦したかったからですよ。
そして懐石料理の方がカモ料理より上だなどと言って喜ぶに至っては、料理愛国主義の発露とも言うべきで、こっけいでみっともない。
あなたの料理の方が美味しいと言い張れたのに…あなたは立派な方ですね。
気のせいではありませんよ、純金の鍋なんぞを作って喜んでいるただの成金から、成長した証拠です。
ガイドブックをうのみにしてありがたがるなっ! 旨いかまずいか自分の舌で判断したらどうなんだ!!
禅宗の高僧には高齢者が多い、禅宗の僧侶は粗食だ…したがって粗食こそが長生きのための食事である…唐山陶人翁は言いたいのでしょうが…その唐山説は間違いです。一言にして言えば、非科学的、無知無学ゆえの誤りだ。
くだらねえ劣等感でひがみやがってさ! 馬鹿は馬鹿でたくましく生きたらどうなんだ!
あんたは茶の心を理解していない、もう一度千利休の言葉を読み返してみるんだな。あんたには茶を人に教える資格はないよっ!
かわいそうに、年のせいで想像力も衰え、感性も鈍ったな。中華料理の権威によりかかって新しい食べ物について理解しようとせずに否定してしまうのは、想像力は衰え、感性も鈍った証拠だ!権威主義の固まりだ!!
俺が二木会長の申し入れを受け入れることは、他人に飛ばしてもらった飛行機から落下傘で宝の山に飛び降りるようなものです。それではどんな宝物を手に入れても、ここの主人の抱いている達成感は得られないでしょう。
日本のグルメブームがこんなに浅薄になった理由は、売り上げをのばし視聴率を稼ぐために、面白おかしくあおり立てたジャーナリズムと、食品産業のお先棒をかついだ、御用評論家の声が大きかったからです。真剣に食文化を論じ、食べ物が真正であることを訴える者は、あまりに少なかった。それに対し、桜田さんあなたは何をしてきたんですか?
明石の鯛をうまく食べるには、明石の鯛のことを良く知る必要がある。それには、鯛と一緒に泳いでみるのが一番だと思わないかい。
一緒に来てください!今度は、俺が本物の小籠包をご馳走します。
機械にしがみつかないで、自前の体で走ったらどうなんだい。
漬け物が好きだなんて本気で言うなら、山芋に匹敵するようなぬか漬けにして美味しい意外な野菜を発見してみろよ。それでこそ本当の漬け物好きってもんだ。
このオムレツを持ってついて来いよ、本物のオムレツを食わしてやるから。
人生って、おかしなもんだよな…
懐石はわれわれが乗りこえなければならないものです。挑戦する目標です。要するに懐石は、究極であると同時にわれわれにとっては出発点なのです。
てやんでえ!オペラ、三島、ヨーロッパ車とくりゃ、俗物三種の神器じゃねえか!
大変だなあ…輝かしき貧乏人階級に生まれながら、金持ち階級に身を落とすなんてさあ。結婚祝いには、黄金のパンツでも贈ってやろうか?
公式非公式を含めて、34回対決して、われわれの6勝13敗15引き分けです。「究極のメニュー」の圧倒的な敗北の歴史です。
「至高のメニュー」との対決を通じて、われわれは力をつけた。これからお出しする”究極の前菜”は「至高のメニュー」との対決がなかったら、できなかったでしょう。
「至高のメニュー」との対決を通じて、われわれは力をつけた。これからお出しする”究極の前菜”は「至高のメニュー」との対決がなかったら、できなかったでしょう。
コメント