ファンタジー、サスペンス、ラブコメetc…アニメにもいろいろなジャンルがありますが、その中でもスポーツを題材とするアニメは私たちに大切なことをたくさん教えてくれます。
中学・高校で部活をやっていた人には共感できる部分が多くあったり、部活を経験してこなかった人には何かを始める勇気を与えてくれたりします。
今回は、僕たちに大切なことを教えてくれるスポーツアニメをランキング形式で紹介させていただきます。
スポーツアニメランキング
第9位:プリンセスナイン 如月女子高野球部
(C)1998 伊達憲星/フェニックス/NEP21
アニメ「プリンセスナイン 如月女子高野球部」より引用
最近はあまり表立っては聞かなくなったきがしますが、『男は男らしく、女は女らしく』と教育された時代がかつてありました。
表立って聞くことはなくなっても、人々の中には今でもその考え方が根付いていることでしょう。
例えば、男の子が趣味で手芸をしていれば女々しいと言われたり、反対に女の子が放課後に友達とサッカーをして駆け回っていると女の子なのに…と嘆かれたり。
男女平等がうたわれてはいますが人々の頭の中にはいつも『男とはこういうものだ。女とはこういうものだ。』という先入観が刻み込まれているのです。
プリンセスナインでは、伝説の党首を父親に持つ早川涼を中心に女子高生たちが甲子園に出ることを目標に奮闘していく熱血スポ魂アニメ。
彼女たちの前に立ちはだかるのは、男子野球部はもちろんですが、それ以前に『女が甲子園に出るなんてありえない』という世間のレッテルです。
なぜ女が甲子園に出てはいけないのか、男か女かということがそんなに大事なのか、ということを理事会に問いますが、明確な理由もなく過去に事例がないと否定されてしまいます。
ならばと男子野球部以上に練習し、実力で認めさせていく彼女たちの姿は、自分が本当にやりたいことならば周りの目に流されるのではなく、自分の気持ちに正直にとことんやるべきだということを私たちに教えてくれます。
第8位:黒子のバスケ
(C) 藤巻忠俊/集英社・黒子のバスケ製作委員会
アニメ「黒子のバスケ」より引用
部活動をしていると、時折天才的な力を誇るスーパースターが一人はいるもの。
サッカーであれば一人でハットトリックを決めたり、野球であれば剛速球を投げたりと、一人いるだけで戦況を左右できるほどの実力者。
あなたの周りにはそんな驚異的な才能の持ち主はいませんか。
もしもあなたがその立場だったら、どうしますか。
個人的な経験上、チームの中に一人スーパースターがいる場合、そのチームは大きく分けて2種類に分かれます。
一つは、チームの輪の存在しない、実力者が自分の力を誇示するためだけに動く力押しだけのチーム。
もう一つは実力者を生かすために他のものが協力し、チーム全体を生かすために実力者が行動する真に強いチーム。
黒子のバスケは、中学時代、圧倒的な才能を持ちキセキの世代と呼ばれた6人が別々の高校へ進み、今度は敵同士としてバスケの大会で優勝を目指していくアニメです。
主人公の黒子テツヤは、6人の中でただ一人、チームのために影に徹する「幻のシックスマン」と呼ばれた影のスーパースター。
対する5人は、それぞれが一人で試合を成立させることができる程の表で活躍する超天才型のスーパースター。
物語の前半は、キセキの世代のメンバーそれぞれが圧倒的な才能によって他のチームを圧倒していきます。
しかしそんな彼らも、敗北を経験した時、一人の力の限界に気づくのです。
自分勝手なプレイスタイルの自分に嫌気がさして離れていく周りの人間、自分が失敗したときに何も言わずに支えてくれる周りの人間。
今まで「自分の力でチームを勝たせてきた」という意識がどこかにあった彼らが「仲間と一緒に勝利を掴む」という考え方に一歩成長した時、今まで以上の大きな力を発揮することができるのでした。
『一人は皆のために、皆は一人のために』協力とは何かを教えてくれる素晴らしいアニメです。
第7位:アイシールド21
©米スタジオ・ビレッジスタジオ/集英社・テレビ東京・NAS
アニメ「アイシールド21」より引用
競争相手と自分の間に実力差がある場合、「相手が強すぎた」「これだけ頑張ったんだからもういいや」と途中で心が折れてしまい、勝負を放棄してしまう人が現代日本には多いような気がします。
どうせ負けるなら、少しでも精神的ダメージが小さくて済むようにほどほどにする、そんな姿を個人的にはこれまで多く見てきました。
全力で戦って負けることは恥ずかしいことなのでしょうか。
そんなはずはありません。
戦う以上片方が勝者、もう片方が敗者になるのは明らかです。
アイシールド21で最も印象的なキャラクターは、主人公ではなく泥門デビルバッツの司令塔、蛭魔妖一です。
「弱い手札も見せ方次第で最強のカードになる」という彼の戦術には驚かされるところが多々あります。
物語序盤では、他の部活からの助っ人の寄せ集め集団でしたが、格上の相手にいつもその時できる最善を尽くして蛭魔率いるアメフト部は互角以上の戦いを繰り広げていきます。
全力で戦っても負けるときは負けます。
全力で戦ったからこそ、負けた時には悔しくて思いっきり泣きます。
そしてもう二度とそんな思いはしたくないと、強くなるためにさらなる努力を重ねます。
傷つかないように逃げるのか、傷つかないように強くなるのか。
一見目的は同じように見えますが、辿り着く先は大きく異なります。
キャラクター達が全力でぶつかる姿に、心の奥でくすぶっていた熱意の炎が呼び覚まされるのではないでしょうか。
第6位:グラゼニ
© 森高夕次・アダチケイジ/スカパー!・講談社
アニメ「グラゼニ」より引用
第6位はグラゼニ。
「グラウンドにゼニが埋まっている」というのがテーマのちょっと変わった作品。
主人公は年俸1800万円の中継ぎ投手。
自分自身の年棒を基準にして相手バッターを上に見たり下に見たりして葛藤するストーリーが主軸。
プロ野球の生々しい裏側を描きながら熱い描写もたまーにあり、見ていて興味がそそられる作品です。
「熱さ」だけをみるとココに上げた他の作品には劣りますが、それでも見る価値がある作品だと思い第6位に上げさせて頂きました。
色んなアニメを見て見飽きた人や、アニメ初心者でも見やすくて面白い作品になっていますのでお勧め。
第5位:ボールルームへようこそ
©竹内友・講談社/小笠原ダンススタジオ
アニメ「ボールルームへようこそ」より引用
第5位は社交ダンスを題材にした「ボールルームへようこそ」。
中学生の主人公がひょんなことから社交ダンスを知り「プロになる」という夢を持つ作品です。
ま、ストーリーだけを切り取ると良くあるスポ根作品。笑
王道中の王道と言っていいほどスポ根作品の中では代り映えのないストーリーが土台にありますが・・・スポ根作品の中でも「ボールルームへようこそ」の魅力はやっぱりダンス。
僕はこの作品を見るまで社交ダンスと言えば、「ウリナリ」の芸能人社交ダンス部くらいしか印象がありませんでした。笑
芸能人社交ダンス部もたくさんのストーリーがありましたが、「ボールルームへようこそ」を見るともっともっと社交ダンスは奥深いんだなあ・・・と感じましたね。
リズムに乗りながら色んな感情があふれ出し、パートナーと共鳴し合ってパフォーマンスを行なう。
その描かれ方がすごく綺麗で丁寧で。
決めポーズをする度に「おおおお・・・」と声が出てしまいますよ。
分かりやすく熱いし、分かりやすくモヤモヤするし、王道に乗っかっているだけあって非常に見やすいと思います。
お時間がある方は是非ともご視聴下さい。
第4位:ピンポン
(C)松本大洋・小学館/アニメ「ピンポン」製作委員会
アニメ「ピンポン」より引用
第4位は卓球が題材となっている「ピンポン」。
窪塚洋介さんが主演の実写映画も放映されているため非常に有名ですね。
「ピンポン」の魅力はあの短いストーリーの中でヒーローのような煌めきと、苦虫を噛み潰したような挫折、後悔、そして再生を見事に描いていること。
思春期特有の葛藤がありながらも、最後はとっても爽やかにストーリーを締めくくっています。
昨今の日本の卓球強国化によって卓球へのイメージはどんどん良くなっていますが、まだまだ世間的には「卓球は地味」というイメージがありますよね。
そのイメージまっただ中だった頃に「ピンポン」は漫画の連載、アニメ化、実写化がされていることを考えると・・・今でも愛されているこの作品はやはり名作と言えると思います。
絵のタッチが嫌い・・・という意見も耳にしますが、それだけでこの作品を見ないのは非常に勿体ない!
是非ともご覧下さい。
第3位:ガールズ&パンツァー
「ガールズ&パンツァー」製作委員会
アニメ「ガールズ&パンツァー」より引用
第3位は戦車道を題材にした「ガールズ&パンツァー」。
「戦車」という題材が果たしてスポーツというカテゴリに入るのかどうかいささか疑問ではありますが。笑
僕は最初、この作品は「ストライクウィッチーズ」のようなパンツ見せアニメだと思っていましたごめんなさい。笑
いや、別に「ストライクウィッチーズ」を馬鹿にしている訳では無いのですが。
ただ、今すぐ見るほどの価値が無いかなと思っていたんです。
でもね、見てみると「早く見ておけば良かった・・・」と後悔をしました。
それほど「戦車 ✕ 女子校生」という相容れないテーマを見事に描いており、迫力があってめちゃくちゃ面白かったです。
戦車というパワー戦と、戦術という頭脳戦を組み合わせかなり見応えがあります。
キャラクターも可愛いし、ホント言うことなし。
第2位:弱虫ペダル
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル製作委員会
アニメ「弱虫ペダル」より引用
第2位は「弱虫ペダル」。
競技用自転車ロードバイクを題材にしたスポ根アニメ。
「弱虫ペダル」は、スポ根アニメによくある「過去の振り返りシーンが多くてなかなか試合が先に進まない」的な作品です。笑
ゴールまで残り100mなのに数話かけてゴールする・・・みたいなね。笑
さらにもっと言うと「主人公が進級した途端に今まで出てこなかった強キャラが出てきたり、都合の良い後輩キャラが入学する」系の作品です。笑
そういうのが苦手な人には向かないのですが、それでも見てしまうのが「弱虫ペダル」のスゴいところなのかなあと思います。
キャラにはしっかりと色づけがあってめちゃくちゃ魅力があるし、展開は「よく思いつくなあ・・・」と思うくらい毎度毎度熱い。
個人的には安易なスポ根作品はあんまり好みませんが、それでも「弱虫ペダル」は全話見てめっちゃ泣かされています。笑
試合展開が熱いのはもちろんですが卒業した先輩キャラとの関係とかそういう細かい部分も魅力タップリ。
スポ根嫌いな人も騙されたと思って見てみて下さい!
きっとハマっちゃいますよ。
第1位:ちはやふる
©末次由紀/講談社・VAP・NTV
アニメ「ちはやふる」より引用
第1位は「ちはやふる」。
百人一首が題材。
百人一首はスポーツなの・・・と思う人がいるかもしれませんが、競技カルタはめちゃくちゃスポーツなんです。
音を聞いて瞬時に体が動くように何度も何度も素振りをして体に動きをたたき込むし、声を上げて仲間の士気を上げて団結力を強固にするし。
そこらへんのボールを扱ったスポーツと比較しても遜色ないくらい情熱がたぎったスポーツ。
それが競技カルタ。
そして「ちはやふる」をさらに情熱的な作品にしているのが魅力的なキャラクター達。
主人公のちはやを始め、幼馴染みの太一や新、部員達もかなり良い味を出していて、涙無しには彼らの青春を見られません。
何度挫折を味わっても折れない心。
夢を追いかけ続ける情熱。
仲間を思いやる気持ち。
青春の全てをどうぞ「ちはやふる」で感じて下さい。
まとめ
以上がスポーツアニメランキング。
多くの人が大人になるまでに部活動を経験すると思います。
だからこそ、スポーツを題材とするアニメは、きっと一番感情移入しやすいのではないでしょうか。
彼らの喜びや悲しみ、強さや弱さにかつての自分を投影することで、「あの時もしもこうしていれば…」「こういう選択もあったかもしれない」と今までは気づかなかった視点が見つかるかもしれませんね。
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