運命を分けた伝説のシーン名勝負ランキング

アニメ
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勝負というものには、必ず勝者と敗者が存在します。

基本的に勝者が称えられるのが世の理ですが、中にはその誇り高き姿から敗北しても称えられる者も存在します。

今回は、思わず胸が熱くなる名シーンを紹介します。

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アニメの名シーンランキング

12位:ドモン・カッシュvs東方不敗(機動武闘伝Gガンダム)


©創通・サンライズ
アニメ「機動武闘伝Gガンダム」より引用

 

熱い!純粋に熱いです!

かつて寝食を共にした師匠が敵の手先として立ち塞がる。王者の印を受け継ぐものとして、そして何よりも師匠の弟子として、打ち砕きそして超えなければならない。

 

互いに持てる力の全てをぶつけ合いますが、鬼になりきれない弟子に「だからお前はアホなのだ!」と檄をとばす東方不敗に、敵ながらどこかに優しさを感じてしまいます。

例え敵であったとしても、自分を鍛えてくれた師匠が息を引き取った瞬間に「師匠!」と叫ぶドモンの姿に思わず胸が熱くなりました。

「流派!東方不敗は」「王者の風よ!」このやりとりは一度見るとはまってしまうこと間違いなしです。

 

 

第11位:トキvsラオウ「北斗の拳」


(C)武論尊・原哲夫/NSP・東映アニメーション 1987, 版権許諾証TH-116
アニメ「北斗の拳」より引用

 

かつては同じ師匠の下で北斗神拳を学んだトキとラオウ。

力強い剛の拳を極め、恐怖の象徴「拳王」として暴虐の限りを尽くす兄ラオウと柔の拳を極め、病に蝕まれながらも人を癒すために北斗神拳を振るう優しき拳豪トキ。

兄ラオウを止めるために立ち上がったトキは、その柔拳でラオウを翻弄します。

 

長期戦にはなるでしょうが、トキの柔拳はじわじわとラオウにダメージを与えて勝つこともできたでしょう。

しかしトキはラオウを超えるために、自らの柔拳ではなくラオウと同じ剛拳で戦いを挑みます。

 

病に侵されてなお、ラオウと互角の剛拳を使うトキですが、それは自らの命を捨てた秘孔の力のためでした。

命を捨てて「あなたの全てを超えて見せる」とラオウに挑むトキと、トキの考えを見抜き、勝負に終止符を打つラオウ。

二人の勝負はトキの敗北に終わりますが、「拳法家のトキは死んだ。これからは病と闘う男トキとして暮らせ」というラオウの言葉は胸熱です。

 

 

第10位:バクラvs遊戯「遊戯王デュエルモンスターズ」


©高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・NAS
アニメ「遊戯王デュエルモンスターズ」より引用

 

シリーズを通して何度も遊戯の前に立ちはだかるバクラ。

病弱なクラスメイト獏良了にとり憑いた邪悪な裏人格ですが、彼には彼なりの悪の美学があります。

 

バトルシティ編では、バクラは千年ロッドを持つ敵マリクと手を組んで遊戯を追い詰めようと画策します。

負ければ魂を闇に食われるデスゲーム。

遊戯を追い詰めるバクラですが、遊戯は必勝の神のカードを召喚します。

バクラに反撃の余地はなく、次の一撃で遊戯は確実にバクラを葬ることができる局面。

 

敗北寸前のバクラにマリクは語り掛けます。

「表の人格を盾にしろ」バクラはともかく、病弱な獏良では、神の一撃を受けたら確実に死んでしまいます。

心優しい遊戯には、友達にそんな一撃を食らわせることなんてできません。

 

なんて汚い手を使うのだ…視聴者の誰もがそう思った瞬間!バクラはとんでもない選択をしました。

「俺様にも気に入る勝ち方と気に入らねえ勝ち方があるんだよ!」バクラはマリクの提案を無視して遊戯に自分のとどめを刺しやがれと促します。

 

卑怯な手段で勝つぐらいならば潔い死を選ぶ。

バクラの見事な散り様には、敵ながらあっぱれという他ありません。

第9位:鷹村守vsブライアン・ホーク(はじめの一歩)


©森川ジョージ/講談社・VAP・NTV
アニメ「はじめの一歩」より引用

 

現在もマガジンで連載中の「はじめの一歩」。

いつもふざけてばかりで、しかしながら国内では負け知らずのボクシングミドル級チャンピオン鷹村守。ビッグマウスでこれまでどんな相手も瞬殺してきた鷹村が、世界チャンピオン、ブライアン・ホークとの試合で初めて負けを覚悟するほどの苦戦を強いられます。

 

体格に合っていない過酷な減量苦。試合前から受ける数々の非礼。

しかし鷹村はなぜか一言も弱音を吐きません。

いつものようにふざけることもしません。

 

喧嘩で人を傷つけることしかできなかった自分をボクシングの世界に導いてくれた会長への恩返し。

ただその一心ですべての思いを噛みしめて一人闘志を燃やす鷹村の姿はカッコいいの一言に尽きます。

 

 

第8位:ベジータvs魔人ブウ「ドラゴンボールZ」


(C) バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
アニメ「ドラゴンボールZ」より引用

 

圧倒的な強さを誇る魔人ブウ。

並大抵の攻撃ではダメージを受けず、頭を消し飛ばしても再生する。

魔人ブウが世界を破壊していく中、悟空は天国で修行中。

 

悟天、トランクス、ベジータで立ち向かうが、ブウを倒すことはできない。

このままではブウに勝てないことを悟ったベジータが、ここで初めてトランクスに父親の顔を見せます。

 

「ママを大切にしろよ」「赤ん坊のころから抱きしめたことがなかったな。抱かせてくれ」ベジータが初めて見せる優しさにトランクスは戸惑います。

しばらくの静寂ののちトランクスと悟天を気絶させ、一人ブウに立ち向かうベジータ。

 

二人をピッコロに任せ、ベジータがとった戦法は…ブウを再生不可能なほどに分解すること。

最大パワーでの自爆です。

 

ベジータが初めて自分以外の者のために戦う姿は、カッコいい父親そのもの。

ドラゴンボール超では、父親全開だったベジータですが、彼にもこんな時代があったんだなあと感動する名場面です。

 

 

第7位:野原ひろしvsロボひろし「クレヨンしんちゃん 逆襲のロボとーちゃん」


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2014
劇場アニメ「逆襲のロボとーちゃん」より引用

 

日ごろの仕事疲れを癒すために最新技術のエステを受けた野原ひろし。

うたた寝から目が覚めると全身がロボットになっていた!というのは実はロボひろしにプログラムされた改ざんされた記憶であり、実際には本物のひろしが監禁されている状態でした。

 

ロボットになってしまっても父として家族を愛し、家族を守るために奮闘してきたロボひろしにとって、実は自分が偽物だったという事実はさぞ衝撃的だったことでしょう。

そんな現実を突きつけられ、本物のひろしを前に家族からどんなにひどい言葉を受けようとも、家族のために動こうとする心がぶれない芯の強さは最高にかっこいいです。

家族を守るためにひろしとロボひろしが協力して敵を倒していく様子は圧巻。

 

しかし脱出の際、ロボひろしは修復不能なほどのダメージを受けてしまいます。

壊れてしまう間際、最後の力を振り絞って、ロボひろしはひろしに腕相撲勝負を挑みます。

二人の間に会話はありません。

 

しかし視聴者には「しんのすけをたのむ」「任せろ」というような会話が二人の心の中で繰り広げられている様子が想像できます。

戦いの派手さはありませんが、心と心のぶつかり合いは、間違いなくベストバトルに入るものです。

第6位:イスカンダルVSギルガメッシュ「Fate/Zero」

Fateシリーズで圧倒的な強さを誇る金ピカの英雄王ギルガメッシュ。

対するは自由で豪快な巨漢の征服王イスカンダル。

 

ギルガメッシュとイスカンダルが杯を交わし、それぞれの王道を語る場面では王としての器の大きさが見られます。

常に自分が一番、自分以外は雑種と吐き捨てるギルガメッシュが自分とは異なる王として認めるイスカンダル。

全力を尽くして戦っても、勝てる見込みはありません。

 

Fateシリーズには、マスター(召喚者)がサーヴァント(イスカンダル達)に使える絶対命令「令呪」というものが3回分あります。

サーヴァントがマスターに反抗しようとした場合にはこの令呪で無理やり服従させることができるわけです。

この令呪には最強のギルガメッシュですら抗うことはできません。

 

イスカンダルのマスター、ウェイバーは死地へ赴くイスカンダルに3つの令呪をすべて使います。

「必ず最後までお前が勝ち抜け」「必ずお前が聖杯をつかめ」「必ず世界をつかめ。失敗は許さない」

マスターにここまで言わせるサーヴァント、イスカンダルの誇り高い姿は死してなおギルガメッシュが称える程のものです。

 

王と王の戦いにあなたもきっと心揺さぶられるはずです。

第5位:武藤遊戯vsアテム(遊戯王デュエルモンスターズ)


©高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・NAS
アニメ「遊戯王デュエルモンスターズ」より引用

 

いくつものシリーズに渡って展開されてきた遊戯王。その初代主人公、武藤遊戯の最後のデュエル。

気弱な遊戯がデュエルをするときに現れるもう一つの人格(アテム)。

 

物語は主にアテムが敵をデュエルを行うことで進行していきます。

物語の前半はアテムは正体不明のもう一人の遊戯として活躍しますが、物語後半で実はその正体がアテムという名の古代エジプトのファラオの魂であることが判明します。

 

アテムの魂を冥界へと還すためには、誰かがアテムを倒さなければならない。その役をかって出たのが、アテムの戦う姿をいつも一番そばで見てきた武藤遊戯でした。

数々の困難を共に乗り越えてきたからこそ、互いの戦略が手に取るようにわかる。

遊戯にとってアテムを超えるということは、共に戦ってきた親友との別れを意味しています。

 

遊戯が最後に涙ながらにアテムに勝利する瞬間、アテムが遊戯の成長に心から喜びを感じる瞬間。

勝負の決着がつく瞬間は涙なしには見ることができません。

 

 

第4位:荒北靖友vs広島呉南工業「弱虫ペダル」


(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダルGR製作委員会
アニメ「弱虫ペダル GRANDE ROAD(グランロード)」より引用

 

第4位は何度も何度も泣かされた「弱虫ペダル」の名シーン。

この作品は数々の名シーン、名言がありますが個人的に大好きなのが荒北vs広島呉南工業。

 

このシーンを見て一気に荒北ファンになった人も多いのではないでしょうか。

このシーンの後、荒北は力尽きて落ちてしまうのですが・・・その瞬間は全視聴者が涙したと思います。

見ていない人がいるならば、とにかく見て欲しい名シーンですね。

第3位:木村達也vs間柴了「はじめの一歩」


©森川ジョージ/講談社・バップ・NTV
アニメ「はじめの一歩 OVA 間柴vs木村 死刑執行」より引用

 

普段はネタキャラ要因としての色が強い木村達也。

可もなく不可もなく、そんな木村がやっとつかんだタイトルマッチ。

チャンピオンは死神の異名を持つ間柴了。

 

練習で自分を追い込んでいく中で、木村は一つの弱点に直面します。

これだという必殺技がない。必殺技のない相手など怖くない、と現実を突きつけられた木村は人知れず一人で技の研究を続けます。

試合間近、木村が編み出した必殺技「ドラゴンフィッシュブロー」当てるためには相手の虚をつく必要がありますが、決まれば大逆転必須の一撃。

 

確実に当てるために多くのラウンドを防御に徹し、どんなにやられても立ち続けます。

すべての条件がそろった時「すべてはこの一撃のために」と技をクリーンヒットさせる姿は最高にかっこいい。

 

間柴を追い詰め、勝利を掴むかと思った矢先、戦いながら意識を失ってしまいます。

あと3cmパンチが伸びていたら、あと3cm分意識が残っていたら結果は変わっていた。

 

試合後に「たった3㎝分の根性が俺には足りなかった…」と涙する木村の姿に、思わず涙しない人はいないでしょう。

 

 

第2位:瑞沢高校vs明石第一女子高校「ちはやふる」


©末次由紀/講談社・VAP・NTV
「ちはやふる2」より引用

 

第2位は数々の感動シーンを我々に届けてくれた「ちはやふる」。

この作品の名シーンは数え切れないのですが・・・その中でも僕が特に印象深いシーンは主人公のちはやが所属する瑞沢高校が明石第一女子と大戦をした場面。

高校2年生編の団体戦準決勝ですね。

 

この試合と言えば西日本代表の逢坂恵夢とちはやの一騎打ちが見所。

クイーン戦に向けて鍛練を重ねてきたちはやが西日本代表にどれだけ太刀打ちできるのかに注目が集まりました。

結果は惜しくも2枚差で敗退。

 

しかしこれは団体戦。

2勝2敗となって瑞沢高校を救ったのは机君でした。

残り1枚同士となった運命戦で相手陣の札を取り、瑞沢高校を決勝に導きました。

 

競技かるた部に入る時、あれだけ理屈をこね、高校1年生編の東京大会では途中で帰ろうとしたあの机君。

「聞き分けられるわけないじゃん。一か八かだよ。僕が見てきた試合の中では運命戦では『あ』の札が読まれる確率がほんの少し高かった。それだけ。」

そうクールに言い放ってはいましたが、相当なプレッシャーの中自分が積み上げてきたデータを信じて勝ちきった机君の姿に僕は涙が止まりませんでした。

 

「ちはやふる」には数々の名試合がありますが、僕はやっぱりこの試合が一番痺れるなあ。

 

 

第1位:言峰綺礼VS衛宮切嗣「Fate/Zero」


© Nitroplus/TYPE-MOON・ufotable・FZPC
アニメ「Fate/Zero」より引用

 

第1位は「Fate/Zero」から言峰綺礼VS衛宮切嗣の戦闘シーン。

似ているようで相反する2人がついに相まみえた最終話です。

 

Fateシリーズはサーバントの方が圧倒的な戦闘力を備えているため、サーバント同士の戦闘シーンの方が迫力があるのですが・・・やっぱりFateシリーズの名シーンを上げるとすればこの2人の直接対決ですよね。

目が死んでる同士、さまざまなものを抱えている2人。

 

近接戦闘では圧倒的有利な綺礼に対し、魔術回路をぶっこわす切り札を持つ切嗣。

相手の動きを読み、駆け引きをしながらの戦闘はめちゃくちゃ痺れます。

最終的には切嗣が放った弾丸が綺礼の心臓を停止させて戦闘が終わりました・・・聖杯が爆発して戦闘自体ぐっちゃぐちゃになった印象もありますが。

 

様々な思惑が交錯し、たくさんのドラマを生んだ「Fate/Zero」の最終話を飾るにふさわしい名シーンでしたね。

 


 

以上がアニメの名勝負・名シーンランキング。

 

どんな戦いにおいても勝利するのは一人だけ。

勝者以外は必ずどこかで敗者になります。

負ければ全ては無意味なのでしょうか。

自分はそうは思いません。

 

全力を出し切り、おのれの誇りを全てぶつけて負けたのならば、次はそれ以上のレベルを目指そうと頑張れるのではないでしょうか。

中途半端な力で負けても「今日は調子が悪かった」「本気を出せばもっといけた」と自分に甘えが生じるだけです。

全力でひたすらに頑張っているものを笑う人はいない。

僕たちも今回紹介したキャラクターたちのように誇り高く全力で前に進んでいきたいですね。

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