イクメンぶり対決孫悟飯の育ての親ピッコロvsりんの育ての親殺生丸

アニメ
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アニメの中で敵キャラクターで、とっても愛せそうにないキャラクターなのに、作品が進んでいく過程で愛すべきキャラクターへ変化していくときってありませんか?

その中でも特に印象的なのが「ドラゴンボールZ」のピッコロと、「犬夜叉」の殺生丸。

この二人のイクメンぶりには驚きました・・・。笑

その相手は・・・当然、悟飯とりんですね。

では、どっちがイクメンぶりが高いのか・・・その目で判断して下さい。

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イクメンアニメキャラ対決

冷酷で情を知らない怪物が、純粋な存在と触れ合うことで、少しずつ優しさを知っていく・・・。

「美女と野獣」を始め、物語の王道と呼べる展開です。

今回は、そんなパターンの一つとして「小さい子供と出会ったことで、良い変化が生まれたキャラクター」・・・

その結果、お世話をたくさん焼いてしまう見事なイクメンぶりを発揮した2人のキャラクターをご紹介します。

 

 

ピッコロと孫悟飯の関係

まず思い出す、当てはまる人物と言えば。

最も有名なのが、「ドラゴンボール」に登場する「ピッコロさん」でしょうか。

 

(C) バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
アニメ「ドラゴンボールZ」より引用

 

説明不要の有名作品ですが、ピッコロはその中でも重要なキャラクター。

元は主人公と敵対する、悪の魔王「ピッコロ大魔王」から生まれた、二代目ピッコロでした。

最初は父親の意思を継ぎ、世界征服を目指していた二代目ピッコロ。邪魔となる主人公を殺そうと、本気の殺し合いをしたこともありました。

 

しかし第二シリーズの「ドラゴンボールZ」にて、地球制服を企む強敵・サイヤ人が襲来することが判明。

ピッコロは一時休戦し、主人公の悟空達と協力して、強敵と戦いました。

サイヤ人の本隊が到着するまで、残された時間は僅か。

 

ピッコロはまだ幼い主人公の息子・孫悟飯(そんごはん)を誘拐し、戦力として徹底的に鍛えることを決意します。

 

最初は父親の宿敵である、ピッコロに怯えていた悟飯。

しかし、半年以上の野生生活を経て逞しくなった彼は、ピッコロと対等に接するようになっていきます。

そしてそんな彼を厳しく鍛えながらも、少しずつ情を見せ始めるピッコロ。

二人の間には、いつの間にか師弟のような絆が芽生えていたのです。

 

そして、とうとう地球にやってきたサイヤ人達。

強敵のベジータ、ナッパと闘いながら、仲間達は一人、また一人と敗北していきます。

そして戦いの中で、ナッパの攻撃から体を張って悟飯を庇ったピッコロ。

 

(C) バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
アニメ「ドラゴンボールZ」より引用

 

死の間際、彼は初めて悟飯に優しい言葉をかけます。

「お前と過ごした時間は、悪くなかったぜ……」と。

 

かつては冷酷で、他人を歯牙にもかけなかったピッコロ。

でも幼い悟飯が真っ直ぐに接してくるうちに、少しずつ情が芽生えたのでしょう。

自分を庇って命を落とした彼に、悟飯は涙を流します。

 

悟飯にとっても、ピッコロは父親と並ぶ、敬愛の対象になっていました。

 

辛くも勝利した後、死んだ仲間たちを蘇らせる術を探して、ナメック星を目指す仲間たち。

宇宙船の中で、自作のピッコロ似の服を身にまとった悟飯は、彼を蘇らせたいと決意を語ります。

その後無事に蘇ったピッコロは、徐々に以前のような残忍さを見せなくなります。

 

同じナメック星人のデンデと交流し、かつて父親の半身だった、神と同化し……。

そして、ピッコロと悟飯の絆も、ずっと変わりません。

それは悟飯が成人して結婚し、娘を儲けた今も変わらず。

きっとこれからも、父親のような眼差しで、悟飯と家族を見守っていくのだと思います。

 

そんな二人の絆が、とても尊く感じられます。

殺生丸とりんの関係

もう一人の、該当キャラクター。

前者が「少年と出会って変わった」なら、こちらは「少女と出会って変わった」キャラクターです。

それは「犬夜叉」に登場する主人公の兄・殺生丸(せっしょうまる)です。

 

©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

彼は異母弟と違い、純粋な妖怪。誰よりも強く、誇り高く、人間を下等な生き物と見下していました。

人間の血を引く弟に対して

「人間とつるむのがよく似合う」

「早いな。その女(ヒロイン)のこととなると……」

など、馬鹿にするようなセリフを散々吐いてきた殺生丸。自他共に認める、人間嫌いだったのですが……。

 

そんな彼はある日、森の中で人間の幼女・りんと出会います。珍しく重傷を負って動けない殺生丸を助けようと、懸命に食料を運んでくるりん。

 

殺生丸はつれない態度をとりますが、ある日、顔を腫らしてきたりんに

「顔の傷は、どうした?」

と声をかけます。

 

気にかけてくれたことが嬉しくて、思わず満面の笑みを浮かべた、りん。

その笑顔に、何か感じるものがあったのでしょうか。

直後に狼に襲われ、命を落としたりんを前に、初めて父親の形見の刀「天生牙」(てんせいが)を使う決意をします。

天生牙は癒しの刀で、慈悲の心があれば、斬った相手を蘇らせることが出来るのです。

 

かくして、初めて他人に対して慈悲の心を芽生えさせた殺生丸。

その後彼は、みなしごのりんを連れて旅を続けます。

足手まといな筈の人間の幼女を、文句も言わず傍に置く殺生丸。

従者の邪見は迷惑がりますが、やがて三人は、いつの間にか家族のような関係に。

 

りんの存在は早々に敵に知られ、「ヤツの弱点は、連れの小娘」と知れ渡るように。

再三りんを攫われ、人質にされますが、殺生丸はその度に駆けつけて、りんを救出します。

それどころか、りんが吊り橋から落ちたと見るや、戦っていた敵に背を向けて、一目散に助けに行く始末。

 

かつて弟に

「馬鹿め、敵に背を向けるとは!」

などと言っていた当人が……。

驚くほどの変化を遂げたキャラクターです。

 

しかし彼の場合、人間が好きになった訳でも、子供が好きになった訳でも無い様子。

きっと彼が好きなのは、目の前にいて、無邪気に自分を慕う「りん」という存在なのでしょう。

りんも、大妖怪である殺生丸を真っ直ぐに慕い、どこまでもついていきます。

 

種族の違いや寿命の差など、何かと問題が尽きないペアですが・・・願わくば、りんの寿命が尽きるまで、共に生きて欲しいです。

そしてそれが、きっと本人達にとっても一番の幸せ。

 

まだ幼いりんですが、最終回では少し成長しています。殺生丸は彼女を知り合いの村に預け、

「どちらの世界も選べるように」

と、人里の暮らしに慣れさせていますが・・・頻繁に手土産を持って、会いに来ている模様。

 

本心では、自分と生きる道を選んで欲しいのが丸わかりで、思わずニヤニヤしてしまいます。

きっとそう遠くない未来、りんは殺生丸の元に戻るのでしょう。

そんな光景を、一目で良いから見てみたい、と願っています。

 

 

以上が「ドラゴンボールZ」のピッコロと、「犬夜叉」の殺生丸のキャラ変ぶり。

あなたはどちらのイクメンに育てられたいですか?笑

「顔」で比較したら殺生丸の方が遙かに勝利していますが、中身はややピッコロ様が有利でしょうか。

ピッコロ様の教育のたまものによって、悟飯は戦闘を嫌う優しい青年に育ちました。

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